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2007年2月25日 (日)

結婚指輪とAV女優・・・『今週、妻が浮気します』第6話

 おまたせしました♪(#^.^#) 『今週、妻が浮気します』第6話をアップします♪o(^-^)o

Story05_ph_08_1  「あなた、汚い。 そういう行動にでるなら、私にも考えがある。」

 「そういう行動ってなんだよ。 俺は間違ったことなんかしてないぞ。 うちだけめちゃくちゃになって、向こうが幸せなんておかしいだろ。」

 「それ、本気で言ってるの?」

 「ああ、向こうの奥さんだって、今頃感謝しているよ。 夫の浮気を知らずにいたら、それこそ、可哀想だろ。」

 「あなた、傷つけなくていい人を傷つけたのよ。 やっぱり、今のあなたとは話ができない。 お母さんにもこれ以上、嘘つけない。 正直に、私がしたことを話します。」

 「冗談じゃないよ。 そんなみっともない。」

 「もう決めたの。 お姉さんの家も出ます。 正式に別居しましょ。」

 ハジメ(ユースケ・サンタマリア)の行動と態度に、陶子(石田ゆり子)は失望し、別居を決意しました。 さっそく、家で、身支度を整える陶子。 ハジメはどうしていいのかわからず、おろおろするばかり。 そこへ、ハジメの母・房子(大森暁美)が、チカラ(加藤翼)を連れて家にやってきました。 房子はハジメの顔を見ると、怒り心頭で言いました。

 「どういうことね。 陶子さんから電話もらって、慌てて駆けつけたとよ。 別居するから、うちんとこも出て行くいうて・・・。」

 チカラを寝かしつけた後、母はテーブルを囲んで、二人に語り始めました。

Story06_ph_01  「あたしが一時的に陶子さんば引き取ったとは、あんたたちの頭ば冷やすためばい。 正式に別居なんて、あたしは絶対、認めん! 第一、チカラはどげんするとね? 結婚というのは、そう簡単に切ったり貼ったりできるもんではなか。 確かに浮気ばしたん、ハジメたい。 許せんゆう気持ちもわからんではなか。 ばってん・・・。」

 「おかあさん、その事なんですが、実は・・・。」(陶子)

 陶子が打ち明けようとするのをハジメが制したとき、インターホンがなりました。 陶子が出てみると、恵介(鈴木浩介)でした。 恵介は二人に、結婚するので仲人を頼みに来たのです。 二人は戸惑いを隠せません。

 「3ヶ月前に出会ったばかりなんです。 遠藤亜里沙(MEGUMI)さん。 可愛いでしょ?」

 二人に写真を見せると、さらに話を続けます。

 「彼女、モデルなんです。 もう一目ぼれっていうか、出身がおなじ山形で意気投合しちゃって・・・。 俺、決めてたんです。 仲人お願いするなら、絶対、先輩たちにって。」

 「そりゃまあ、光栄だけど・・・。」

 陶子は、それどころじゃないと、ハジメの足を蹴りました。 

 恵介。 仲人なんて大役、俺たちにはとてもとても・・・。」

 恵介は土下座してたのみました。

 「お願いします。 俺、お二人みたいな夫婦に、ずっと憧れていたんです。 先輩たちが理想の夫婦像なんですよ。 お願いします。」

 再度土下座して頼む恵介を見て、房子が寄ってきました。

 「よかばい。 そのお話、有難くお受けします。 仲人は、夫婦っちゅうもん見直す、よか機会たい。 このお話、私が責任もって受けさせるけん、まかせんしゃい。」

 房子は二人の困惑をよそに、恵介の話を受けてしまいました。

 

 翌日、現代公論社では、恵介の婚約に大盛り上がり。 恵介は仲人をハジメ夫婦に頼んだことを話しました。 皆が歓迎するなか、轟(沢村一輝)と玉子(ともさかりえ)は戸惑いを隠せません。 ハジメが、自分は35歳で、そんな器じゃないと、言うと、編集長(江波杏子)は、

 「受けて差し上げなさい。 男は、部下の仲人をやって、始めて一人前。 男を上げるために、ここは一肌脱いで、現代公論の代表として、責任をもってお受けなさい。」

 ハジメは編集長の説得を渋々受けました。 それを聞いて轟がハジメを呼びつけました。

 「お前な、何考えてんだよ。 かみさんに逆ギレされてんのに・・・。 あれこれ悩んでる暇があったら、こんな指輪外して、とっとと楽になっちゃえよ。 女なんて、星の数ほどいるんだから。」

Cap6018  机に座り、一人になったとき、ハジメは思い切って、結婚指輪を外してみました。 それを眺めると、机の上におきました。 編集長に、会議だ、と言われた時、よそ見して書類を取り、机の上の資料を落としてしまいました。 拾おうとしましたが、編集長にせかされて、部下に整理を頼みました。 机の下には取り残された結婚指輪が・・・。

 その後、帰宅したハジメは、陶子に仲人を引き受けたことを話しました。  

 「何考えてるのよ。 断るはずしゃなかったの?」

 「可愛い後輩のためだし・・・。」

 「面子のためでしょ。 こんな状態で安請け合いしても、恵介くんの結婚に水を差すことになるのよ。 私たちは別居しようって言ってるのよ。」

 「それはお前が勝手に言ってることだろ。 大体、元はと言えばお前が・・・。」

 「だから、私には仲人をする資格なんか無いの。 でもあなたも春木さんの奥さんを傷つけた。 私にも、今のあなたにも、人の結婚を取り持つ資格はない。 あなたが断れないなら、恵介さんたちに、私からお断りします。」

 翌朝、家族揃っての朝食にチカラはご機嫌。 房子に買ってもらったレッドマンボーのDVDを自慢げに眺めます。 チカラへの会話は有っても、二人の間には会話はありません。

Story06_ph_03  その日の昼、二人は恵介とその婚約者に会いました。 コーヒーを飲むハジメの指に指輪が無いことに恵介が気付きました。 指が被れて、と誤魔化すハジメに陶子は戸惑った顔。 亜里沙は家事を手伝っているんだと思い、羨ましそうに言いました。

 「恵介さんから、いつも二人の話を伺っているんです。 すっごく仲が良くて、ラブラブだって。 想像していた通り、お似合いのご夫婦ですね。」(亜里沙)

 「最近、なんとかと言うタレントが離婚するって、大騒ぎじゃないですか。 別居とか、仮面夫婦とかって、そういうの信じられないですよね、陶子さん。」(恵介)

 二人の表情が曇りました。 話をしようとするハジメを制するかのように恵介が続けます。

 「よく言うじゃないですか。 結婚生活には3つの坂があるって。 上り坂、下り坂、まさか。 でも、まさかなんてお二人には絶対にないですよね、陶子さん。 僕たちも頑張りますから・・・。 で、ですね、明日、親父とお袋が、田舎から上京してくるんですけど、会ってもらえませんか?」(恵介)

 「明日? 明日って言われても、チカラを預けなきゃいけないし・・。」(陶子)

 「あっ、チカラくんも一緒でいいですよ。」(恵介)

 「あたし、子ども大好きなんです。」(亜里沙) 

 「うちの親、中学で校長やってて、頭固くて・・・。 フリーのカメラマンなんて、不安定な仕事で、家庭なんか持って大丈夫か?って、心配してて・・・。 でも、現代公論のデスクである、先輩の口ぞえがあれば、親も安心すると思うんです。 だから、ここは一つ、よろしくお願いします。」(恵介)

 二人に頭を下げられて、それならばと、受けてしまったハジメに、陶子は呆れてしまいました。 ハジメは、仕事行かなきゃ、と、逃げるようにその場を去っていきました。 

 公園を歩いて去っていくところを、陶子は追いかけて止めました。

 「今日は引き受けていただいて本当にどうもありがとうございました。」(亜里沙)

 「そのことだけど・・・、ちょっといい?」(陶子)

 「丁度良かった。 俺も後で、陶子さんに電話しようと思っていたんです。 実は、先輩には内緒で、陶子さんに一つ、相談があって・・・。」(恵介)

 現代公論に戻ると、入り口に至宝(西村雅彦)が立っていました。 どうしたんだろうと、ハジメが尋ねると

 「君子(広田レオナ)を待っているんだ。 あいつが昼飯を届けにくるんだよぅ。」

 「仲直りされたんですか?」

 「馬鹿言え。 弁当を作るから、昼も外に出るなって事だよ。 携帯は取り上げられちゃったし、毎日、5時にお迎えに来るし、あいつ、俺を飼い殺しにするつもりだ。」 

 そこへ、君子を乗せたタクシーがやってきました。 至宝は、まるで上司を迎えるかのように一礼をすると、丁寧にドアを開けました。

 「飼い殺しじゃなくて、調教し直しですから。 じゃ、5時にまた、お迎えにきますね。」

 そう言って、君子は、再びタクシーに乗って、去っていきました。

 「お互い、妻の選び方を間違えたな。」(至宝)

 その時、ハジメに電話がかかってきました。 相手は、春木の妻・薫(大塚寧々)でした。

Story06_ph_05  川沿いの公園で二人は落ち合いました。 

 「すみません、突然・・・。 春木の妻として、一度、きちんとお詫びをしておきたくて・・・。 うちの主人がご迷惑をおかけしました。 申し訳ありません。」

 薫は頭を下げました。

 「いや・・・、奥さんを責めるつもりで、お電話したわけでは・・・。」

 「ありがとうございました。 教えていただいて良かった・・・。 あなたに言われなければ、あたしきっと、一生何も知らずにいました。」

 「すいません。 僕が余計な事を言ったばかりに、あなたまで傷つけてしまって・・・。 あなたの家庭を壊すつもりは無かったんです。 でも、その・・・。」

 「いえ・・・、もういいんです。」

 「もういいって、まさか、旦那様とはもう・・・。」

 「いいえ、春木とは、もう一度やり直すことにしました。」

 「えっ、やり直すって・・・。」

 「春木はちゃんと、謝罪してくれました。 それに彼が浮気をしたのは、何か私に欠けていたものがあって、それを他の誰かに求めたのかも知れない。 そう思うんです。」

 ハジメはホテルでの会話を思いだしました。 

 『理由は聞かないの?』  どうしても、引っかかっていた言葉です。 薫は続けました。

Topics_pic08_1  私、子どもが出来ないんです。 春木は気にするなって・・・。 でも私は、その分、完璧な妻で居ようと、専業主婦として、家を守る努力をしました。 でも、かえってそれが窮屈だったのかも知れませ。 何が欠けていたのか、夫と話し合い、見つけたいと思います。」

 「そんなの変ですよ。 浮気されたのに、聖人君主みたいな・・・。」

 「長い夫婦生活、いろいろあって当たり前だと思うんです。 でも、これで終わりにするのではなくて、今回の事を、お互いを見つめなおすきっかけにしたいんです。」

 薫は結婚指輪を見つめながら続けました。

 私は、今もこれからも、春木を愛するだけです。 もうご迷惑をおかけする事は無いと思います。 それじゃ・・・。 」

 去っていこうとする薫。 もう一度ハジメに振り向くと、

 「あの・・・。 本当に、申し訳ありませんでした。」

 深々と頭を下げると、夕日の中、去っていきました。

 その夜、バー『鴎外』で、左手の指を見つめるハジメ。 

 「やっぱり俺にも問題あったのかなぁ・・・。」 

 轟と話していると、玉子が入ってきました。

 「何? 男二人で妻の浮気を談会中?」

 「例のQ&Aサイトの話だよ。」(ハジメ)

 「ああ、あの話ね。 私から言わせれば、妻の浮気なんて、物珍しくもなんともないけどね。 あんた達は、浮気したこと無いの?」

 「男と女じゃ浮気の意味が違うだろう。 男の浮気ってのはな、オスとメスの関係、種の保存のための本能なんだ。 一種の仕事みたいななんだよ。」(轟)

 帰り道、泥酔した玉子が説教っぽく言いました。

 「女は最終的に男の浮気を許す訳。 なのに、なんで男は女の浮気を許せない訳?」

 「玉子ちゃんもさぁ、恋でもしろよ。 色気も何も無いぞ。」(ハジメ)

 「してるよ。」

 そう言って、ハジメを指差しました。 ハジメの顔色を見て、玉子は続けました。

 「冗談だよ。」

 玉子は、ハジメが結婚指輪をしてないことに気がつきました。

 「指輪、してないと無くしちゃうよ、奥さん。」

 「えっ?」

 「結婚指輪って、どうして左の薬指にするか知ってる?」

 「それって何か意味あるの?」

 「教えな~い。」

 泥酔して、眠ってしまった玉子を、轟は部屋まで送りました。 一方、家に帰ったハジメは、真っ暗の寝室を覗くと、陶子とチカラが寄り添うようにベッドで寝ているのを見て、居間のソファーで寝ることにしました。 でも、陶子はハジメが帰ってきたことに気付いていました。

 

 翌朝、ハジメは指輪はどこかと、会社の机の中を捜します。 轟は会社に寝泊りしていたようで、ハジメがガサガサしている音で、目が覚めました。 そこへ玉子が入ってきました。

 「ちょっと、これ、あんたの?」

 匂いを嗅ぐと、轟は、「ああ、そうだよ。」と、答えます。

 「何で、うちにアンタの靴下があんのよ。」

 「あっ、俺、酔うと靴下脱いじゃうんだよ、すぐ。」

 「まさか、あんた、あたしになんかしてないでしょうね。」

 「した。 お前、割とオッパイ、チッちゃめで・・・。」

Story06_ph_06  玉子のパンチが轟に炸裂。 轟はノックアウトされました。 なだめようとしゃしゃり出たハジメ。 指輪が足にあたり、滑っていきます。 鼻血ダラダラの轟と、怒り心頭の玉子。 そこに蟻田(宅間孝行)が入ってきて、あるDVDを見せました。 「ありすの花園」と題されたアダルトビデオ。 その表紙を見て、皆びっくり。 そこに映っていたのは、恵介の婚約者、亜里沙だったのです。

 恵介、知ってんのか、これ? あいつ、騙されてるんじゃ・・・。」

 「誰にだって隠したいことの一つ位あるでしょ。 今時、AV嬢やってたぐらいで、そんな騒ぐことないんじゃない?」(玉子)

 「いいじゃん、別に、AV嬢。 俺なら、大歓迎だけどな。」(轟)

 「お前はさ、結婚とか女の付き合い、まじめに考えたことがないからいえるんだよ。 たとえ仕事でも、他の男とだなぁ・・・。 大体、好きな男、騙すような女、お前、結婚できるのかよ。 俺は絶対、認めない。 とにかく、恵介に教えないと。」(ハジメ)

Cap6019  ハジメは慌てて、出て行きます。 また、指輪がハジメの足に当たり、転がっていきます。 慌てていて、落ち着きのないハジメ。 ゴミ箱まで蹴って散らかしてしまいます。 ハジメはそのDVDを持ったまま、日本橋の、恵介の両親との待ち合わせの場所まで来てしまいました。 

 陶子はチカラに行儀よくするように、話しかけています。 イライラして落ち着きの無いハジメに陶子が話しかけました。

 「どうしたの?」

 「恵介に話、あって・・・。 あのさぁ、仲人、やっぱぁ、きっぱり断ることにしたから。 ご両親来る前に、恵介に言って・・・。」

 「いいの。 ここまで来たら、ちゃんとお勤め果たしましょ。 せめて、縁談がうまくまとまるまで。」

 「お前が良くてもなぁ、そういうわけにはいかなくなったんだよ。 あのなあ・・・。」

 ハジメがDVDを陶子に見せようとしたとき、高齢の夫婦が声をかけました。

 「現代公論の堂々さんでしょうか?」

 「はい。」

 「河野恵三、妻の咲子と申します。」

 それを聞いて、ハジメが動揺しました。 慌てて、ビデオをチカラのリュックに隠すハジメ。

 ハジメが挨拶を交わしていると、遅れて恵介たちがやってきました。

 「すみません、道が混んじゃって。」

 亜里沙は、どことなく、変な表情のハジメが気になりました。

Story06_ph_07  昼食の席、ハジメは恵介の両親と談笑。 両親は亜里沙が気に入った様子です。 チカラが亜里沙にレッドマンボーを見せます。 もっといいものがあると、リュックに入れておいたレッドマンボーのDVDを見せようとしました。 ところが、チカラが持ってきたDVDは 亜里沙の出ていたAV『えっち変態 コスプレンジャー』(ありすの花園の裏表紙)。 ハジメが慌てて撮り返そうとしますが、後の祭り。 母親は失神、あえなく破談となってしまいました。

 家に戻り、頭を抱えるハジメ。

 「なんで、あんなものを持ってくるのよ。」 

 「恵介に教えるつもりだったんだよ。」

 「チカラのリュックにいれるなんて信じられない。」

 「それは・・・。 でも、結果はこれで良かったんだ。 恵介の両親に解らせて、はっきり破談になった方が、アイツのためにも良いんだよ。 モデルだなんて言って、アイツ、騙されていたんだ。」

 「あなたは何にも解ってない。 恵介くんは騙されてなんかいないわ。」

 「えっ?」

 「彼は、彼女の仕事のことは、最初から解っていたの。」

 陶子はハジメに、亜里沙に初めて会ったあの後、言われた事を話しました。

 『私、昔、AVに出ていたんです。 女優目指して、上京してきて、うまくいかなくて、それでも夢捨て切れなくて、AVの話に飛びついたんです。 自分で選んだ道なので後悔はしてません。 彼のご両親にも、本当は嘘を付きたくないんです。 ただ、私の事で、彼のご両親を悩ませたり、傷つけたくは無くて・・・。』(亜里沙)

 『俺、彼女と結婚したいんです。 彼女のすべてを受け入れて、結婚するつもりなんです。 先輩には内緒でお願いします。 親父が結婚を許してくれるよう、先輩たちの後押しが欲しいんです。』(恵介)

 『亜里沙さんの気持ちは?』(陶子)

 『私、女優になるのが夢でした。 でも今は、もっと大切な夢があるんです。 それが彼と結婚することです。 彼と二人で、幸せな家庭を作ることなんです。』(亜里沙)

 「自分の正義が、いつも正しいとは思わないで。」(陶子)

Story06_ph_09  ハジメは、すまない気持ちで一杯になり、その夜、恵介のアパートを訪ねました。 ハジメは恵介にごめん、と頭を下げました。 

 「俺の写真、好きだって、言ってくれたんです。 俺も、写真家夢見て、この世界入ったはいいけど、現実はチラシのブツ撮りやったり、安っぽいグラビア撮って、生活だってカツカツだし、でも、そんなくだらない写真も、彼女、いい写真だねって、笑ってくれたんです。 応援するから、夢捨てないで頑張ろうって・・・。」

 「恵介、俺・・・。」

 「良いんです。 先輩にだけじゃなくて、両親にも嘘を付こうとした自分が悪いんです。」

 「ご両親は?」

 「もう、田舎に帰りました。 でも・・・、俺、諦めません。 先輩見習って、何度土下座しても、必ず両親説得します。」

 恵介は、ポケットから、亜里沙に渡すつもりの婚約指輪を見せました。

 この指輪、彼女の指につけてやれるまで、彼女を守ってやるのが、僕の勤めですから・・・。」

 ハジメは恵介の想いに心打たれました。

 その後、バー『鴎外』に来て見ると、玉子が一人、ビールを飲んでいました。 ハジメは玉子に打ち明けました。

 「俺、恵介の縁談、壊してしまった。」

 「彼女のこと、ばらしちゃったんだ。」

 「そういえばさぁ、結婚指輪って、どうして薬指にするの。 昨日の夜、言いかけたろう。 憶えていないの?」 

 「そんな事、言ったっけ? 左の薬指って、10本の指の中で、一番力がない、弱い指なんだって。 昔、ピアノの先生に聞いたの。 薬指ってね、小指よりも神経がいってないらしいよ。 だから、お互いに、相手の弱い部分、欠けてる部分を守るっていう、誓いの意味もあって、左の薬指に指輪をするんだって。 それが、結婚っていうもんでしょ?」

 ハジメは神妙に聞いていました。

 「デスクさぁ。 奥さん、浮気してるんでしょ? 轟に聞いちゃったの。 指輪外すの、まだ早すぎるんじゃない? 浮気した奥さんにも、何か、それなりの理由があったと思うし・・・。」

 「浮気の理由・・・。」

 「まあ、なんにせよ、もう一度指輪をして、お互いに何が欠けているのか、見つめ直してから、これから先の事を考えてもいいんじゃない?」

 ハジメは居ても経ってもいられなくなり、店を飛び出しました。

Story06_ph_10  その夜、家では、陶子が、恵介の結婚話が破談になったことを房子に謝っていました。  

 「またハジメが・・・。 ホントにあの子は、いつも・・・、浮気はするわ、人の縁談はぶち壊すわ、こんな子つば・・・。」 

 「違うんです、お母さん。 ハジメさんじゃありません。 私が、私が浮気をしたんです。 申し訳ありません。」

 陶子は深々と頭を下げました。 房子は戸惑い、暫く言葉が出ませんでしたが、やがて、こう言いました。

 「よかたい。 私は何もアンタを責めようとは思わんとよ。 あの子は大きな事ばっか言うて、偉そうにしてるばってん、小まぁか頃から、しゃば僧やった。」

 「しゃばぞう・・・?」

 「情けなか奴ちゅう意味たい。 運動会のリレーも、絶対一等賞取るなんち、皆に豪語して、自分がコケてビリッケツ。 学芸会も、主役になったとは良かばってん、張り切りすぎて、舞台から落ちて、もう、てんやわんや。 あん子に期待しても、いっつも裏切られてきたけん。 ばってん、そげなあん子が、35年の人生で、たった一つだけ勝ち取ったもんがあるたい。 それがアンタばい。 アンタはハジメにとって、過ぎた嫁ばい。 母親として、妻として、よう頑張っとった。 それはチカラば見とれば解るくさ。 真っ直ぐ、すくすくと育って・・・。 もし、アンタが浮気ばしたとしても、これはハジメにも何らかの欠けた所があったからばい。 だけん、アンタを責めようとは思わん。 あげんシャバ僧と、よう結婚してくれた。 ありがとう。」

 房子は暖かい眼差しと笑顔で、陶子に語りました。

 「おかあさん・・・。」

 「だけん、別居して逃げるんじゃのうて、二人できちんと向きおうて、結論ば出してほしか。 どげん結論が出ても、私は何も言わん。 チカラが孫である事には変わりなかたい。」

 陶子は涙をこらえながら、母の優しさに感謝しました。

 「ありがとうございます・・・。 ありがとうございます・・・。」

Cap6022  そこにチカラが起きてきました。 房子はチカラの肩を抱くとソファーに連れて行き言いました。

 「御免御免、 お祖母ちゃんのお膝で寝んしゃい。」

 「パパレンジャーは?」

 「じき、帰ってくるばい。 帰ってくるばい。」

 房子は泣きそうになりながら、チカラを抱きしめました。(T_T)

 

Story06_ph_11  一方、ハジメは『鴎外』を出た後、ずっと会社でゴミ漁りをしていました。 失くした結婚指輪を見つけるためです。 朝になっても見つかりません。 ゴミ置き場はハジメのおかげで散乱し、出勤してきた社員たちは何事かと、ハジメのところに集りました。

 「何やってんですか? こんなところで。」(玉子)

 「結婚指輪失くしちゃったみたいで。」(馬場)

 「それはまずいでしょ。 いくらおしどり夫婦だからって、奥さん激怒でしょう。」(蟻田)

 「それにしても、こんなゴミの山から捜しようがないし・・・。」(馬場)

 「もういいよ。 もういいんだ。 俺って、こういう天命なんだよ。 あぁあ、しゃばいよな。」(ハジメ)

 すっかり、諦めムードのハジメを見て、玉子がゴミの山を捜し始めました。 それにつられて皆も・・・。

 「俺ら、デスクには、なんのかんの助けてもらってますから。」(馬場)

 そこに掃除のおばちゃんがやってきました。 皆が散らかしているのをみて激怒。 そのおばちゃんに玉子が尋ねました。

 「結婚指輪を捜しているんですけど、知りませんか?」

 「指輪? そういえば、そんなもの、今朝見たような・・・。」

 皆が、その場所へと走り出しました。 編集長を見つけると、ハジメが尋ねました。 編集長は左手を見せると、そこには、ハジメの指輪がはめられていました。

 「あっ、これです!」

 結婚指輪は、ドロドロに汚れたハジメの指に返されました。 朝、出勤したときに、掃除機が詰まって困っていたおばちゃんを見つけ、詰まっていたところから結婚指輪が飛び出してきたのです。

 「一度、してみたかったのよねぇ、結婚指輪。」(小町)

 「編集長って、結婚したことがなかったんですか?」(馬場)

 ハジメは、戻ってきた指輪をはめました。 そして、嬉しそうに見つめました。 

 『今夜、妻ともう一度、話し合うことにしました。

 よく考えたら、まだ妻が浮気をした理由をちゃんと聞いていませんでした。

 僕自身に原因があったのか、素直に聞いてみようと思います。』

 玉子はその書き込みをみて微笑みました。

 「頑張れ。 GoAhead。」 

Cap6023  一方、家では、陶子が指輪を外していました。 それを見つめると、用意した離婚届の上に置きました。

 『今週、妻に離婚されます。』

 『ゼウスでさえも

  いったん起こったことを

  取り消すことはできない

           ――アガトン』

 

 房子の優しさと、薫や恵介の想いに心打たれる第6話でした。 ハジメは昔っから面子にこだわる人間だったんですね。 それに前を向くと、全然、周りが見れなくなる性質なんでしょうね。 目先のことにばかり気が入って・・・。 だから、ドジばっかり。  まあ何故、陶子が浮気に走ったのか、なんとなく原因はわかってきたような気がします。 ハジメは接待接待で、家庭を蔑ろにしていたんじゃないでしょうか? 夜遅くなることが多く、家事も任せっきりで、陶子の心には隙間風が吹いていたんでしょうね。 同じように、子どもが産めないことで、妻との間に少し何らかの違和感を感じていた春木が陶子と出会って、惹かれあってしまった。 真意はわかりませんが、そんなところでしょうか? 薫の決意といい、恵介の決意といい、あれだけのしっかりした意思をハジメにも欲しいですね。 いつも流されていますし、 陶子が房子に浮気の事実を話した日なんか、結局、帰ってきませんでしたしね。 

 房子は陶子の気持ちをちゃんと掴んでいましたね。 陶子もいくらか、心を開いたように思います。 でも、なんで離婚届なんでしょう? それほどハジメが嫌いになったんでしょうか? 春木のところへいきたいんでしょうか? おそらく、そうじゃないでしょう。 陶子自身が責任を感じて、自分が嫌になって、ハジメがホテルで吐いた言葉「離婚しよう。」を受け、離婚に同意することにしたんじゃないでしょうか。 いずれにせよ、陶子が浮気の重みを日に日に深く感じ始めているように思えます。 ハジメはそれを受け止めることができるのでしょうか?o(^-^)o

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